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今日も頑張る小学生のお子様を持つお父さん、お母さんへ153

「比べるのは個を見ていない証。兄弟それぞれの輝きを尊重することが、家族の愛と成長の本質を支える。」

現代は少子化で兄弟がライバル化しやすい
現代の家庭では兄弟が2、3人程度と少なく、一対一の関係性が深まりすぎることで、自然と比較の構造が強まります。心理学は「比較は簡単な判断材料となりやすく、無意識に劣等感や優越感を生む」と指摘しています 
比較は個性を見えなくする
兄弟間の比較は「得意」が異なる子どもたちの個性を見えなくし、自己評価や自己肯定感にも悪影響を及ぼす可能性があります。"きょうだい児"の心理的不公平感 特に病気・障がいのある兄弟がいる場合、そうでない子どもが「いい子にならなくては」「我慢しなくては」と思い込みやすく、不公平感が深まりやすくなります 

親として今できるサポート
① 比較ではなく「個の美点」へフォーカス 兄弟を評価する際は「○○は国語が得意だけど、□□は工作が光るね」のように、個性に着目して言葉をかけましょう。これは競争ではなく "称賛の比較" として機能します。
② プロセスを認める声かけ 結果ではなく「よく取り組んだね」「続けてがんばっているね」といった過程に焦点を当て、努力や継続性を認めていきます。
③ 「過去の自分との比較」を導入 「去年よりできるようになったね」と、一人の成長に焦点を当てることで、兄弟間ではなく"自己評価"が促されます。
④ 家族会議で気持ちを共有 「兄弟と比べてしまうこと、誰か気になる?」と家族が話せる場を作ることで、親も子も内なる気持ちに気づき、自分と他者の違いを理解できます。
⑤ 公平感を言葉で示す 「お兄ちゃんが帰ってからも必ずあなたと遊ぶ時間を作るよ」「二人とも同じだけ話を聞くね」と具体的に伝えることで、心理的な公平感が生まれます

実践!親子で進めるステップと具体例シーン
①:テストの結果を受けたとき ステップ 親の声かけ ① 比較せず個別の強みを言う 「お兄ちゃんは国語が得意だけど、あなたは算数でこういうところが伸びたね」
② 努力や変化に目を向ける 「前より計算が速くなったよね」「毎日少しずつやってるね」
③ 自己成長として捉える 「去年の点と比べて、すごく上がったね」
④ 公平感を伝える 「二人とも同じようにお祝いしようね」
⑤ フォローを忘れない 「どうやって勉強したか教えてくれる?」

シーン②:習い事を選ぶとき上の子:「ピアノを始めたい!」  →「好きなことをやってみよう。おうち時間は絵を描く時間にしようね」 下の子:「スポーツがいい」  →「公園で一緒に遊ぶ機会を作ろうね」 家の中でも「二人それぞれ好きなもの」が尊重されていると感じる環境を。

期待できるポジティブな変化
自己肯定感が深まる:他人と比べるのではなく、自分の成長を感じられる。
兄弟関係が穏やかに:「ライバル」ではなく「仲間」として関係性が改善。
親子の信頼感が強化:公平・個別対応が親への信頼につながる。

「兄弟を比べるたびに、光る個性が見えなくなってしまう。けれど、それぞれの良さを見つめて声をかければ、家族の中に優しさと自信が育つのです。」 「比べない育児」は理想でもあり挑戦でもありますが、「輝きを尊重し、個を認める」姿勢を持ち続けることで、子どもたちは健やかでのびやかに育ちます。 兄弟同士がお互いを認め合い、親も一人ひとりを愛する。そんな家庭環境こそが、勉強にも人生にも豊かさをもたらします。今日からまた、新しい一歩を踏み出しましょう。

周囲や兄弟との比較は無意識でも子どもに負担を与える 親は個別の強みやプロセスに注目して声をかける 過去との比較で自己肯定感を引き出す 家族で気持ちを共有し、公平感を醸成する その積み重ねが、親子・兄弟の信頼と学力を育む環境を作ります その先には、「比べない」けれど「認め合う」暖かな家庭の未来が、必ず待っています。

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