スクールブログ

三重県四日市市・三重郡川越町の今日も頑張る中学生のお子様を持つお父さん、お母さんへ30

「内申点が気になるとき、『今の点数』だけを見るのではなく、『今から作る評価』に目を向けよう。親が"内申という名の評価設計"を一緒に描ければ、子どもは自信を持って歩き出せます。」

1.なぜ「内申点が心配」になるのか?
(理由)
中学生の保護者の多くが、「内申点(通知表・評定・各教科の評価)が下がったら受験できる高校が狭まるのでは?」という不安を抱えています。特に中3・中2で成績の波があったり、学習習慣が定着していなかったりすると、内申点の低下が"未来の選択肢を減らす"という恐れに直結します。 さらに、内申点は「塾のテスト」や「学校の授業理解」「提出物・態度・授業参加」といった多面的評価が絡むため、「自分の点数だけやればいい」という単純な努力では十分でないケースがあります。つまり、成績(テスト)と内申(通知表)のギャップを親子で理解しないまま進むと、「何をどうすれば内申が上がるのか」が見えず、子どもも親も焦りを抱えやすくなるのです。

2.「内申点を作る」ための5ステップ(方法)
① 現状を"教科別・評価要素別"に整理する
まずは、過去の内申(学校評定)・テスト点数・提出物・授業態度・部活動・定期考査の成績を親子で確認します。どの教科が低く、どの評価項目(出席・態度・提出・理解度)に課題があるかを具体的に洗い出すことが、対策の第一歩です。

② 基礎と提出物・授業参加を最優先にする
内申点を上げるには「理解+態度+提出」が揃うことが重要です。例えば、数学で定期考査の点数が落ちていれば、公式・基本問題に遡って復習し、さらに授業ノートを毎回提出できる形にします。英語なら単語・文法の理解と、宿題・ワークの提出をルーティン化する。

③ 学び方と参加姿勢を見直す
どんなに勉強時間を増やしても、授業中に寝ていたり発言しなかったりすれば、内申の評価が下がる可能性があります。視覚的に自分が授業に"参加している"証拠(ノートの書き込み・質問メモ)を残すよう促しましょう。

④ 学習計画とルーティンを再設定する
次の定期考査までに「毎日〇分は予習」「授業後10分で復習」「宿題・提出物は授業翌日までに終わらせる」など、具体的かつ継続可能なルーティンを親子で決め、進捗を可視化します。親は「今日、提出できたね」「ノートきれいに書けたね」と必ず声をかけて承認することが、子どもの習慣化を支えます。

⑤ 親子で"内申点アップ会議"を定期化する
月に1回、親子で「今月の内申へのアクション振り返り+次月の目標設定」を行います。例えば「次回、数学の提出物を100%出す」「国語で授業中に1回発言する」という目標を決め、終わったら進捗をチェック。これが「内申点も自分で作れる」という実感を生みます。

3.具体例:中学2年生Cさん+父親の3ヶ月モデル(具体例)
週1回の"内申点アップ会議"で、Cさんは「理科の内申が3→2へ下がった」「提出物の未提出が2件ある」ことを確認。父親とCさんは「理科:授業ノートを毎回提出する」「宿題は授業翌日に必ず提出する」という目標を立てました。 次の定期考査では、理科のテスト点数が前回比+8点。授業ノート提出率も100%になり、通知表が3から3+へ上がりました。父親は「毎回提出できたのがすごい」とCさんを褒め、Cさんは「自分でも変わった気がする」と言いました。 このように、点数アップだけでなく、提出・授業参加・態度といった"見えづらい内申評価項目"を丁寧にクリアすることで、通知表の上昇は加速します。

4.育つ可能性と親の安心(可能性)
・内申点を自分でコントロールできる感覚が育つ
・テスト点数と通知表のギャップが縮まる ・高校受験・将来進路で選択肢が広がる
・親子のコミュニケーションが「評価」ではなく「成長」基軸になる 親としては「通知表が出るたびにハラハラする」日々から、「内申点を一緒につくっている」という手応えのある日々へと変わります。

締めの言葉
「内申点が心配」という声は、子どもの未来を想う親の深い愛です。 でも、その不安を「責め」にしてしまうと、子どもは心を閉ざしてしまいます。 今日から、成績と同じくらい"授業参加・提出・態度"の小さな一つ一つを丁寧に可視化し、親子で一緒につくる習慣にしていきましょう。あなたのサポートが、子どもの通知表も自信も変える手がかりになります。

過去の記事

全て見る