スクールブログ

三重県四日市市・三重郡川越町の今日も頑張る中学生のお子様を持つお父さん、お母さんへ23

「"何から手をつけていいかわからない"という迷いは、学びの羅針盤がまだ描けていないサイン。親が一緒に整理し、小さな一歩を設計することで、迷いは方向へ、混乱は自信へと変わります。」

1. なぜ「何から手をつけていいかわからない」のか?
親が知っておきたい理由
①学習内容が多すぎて圧倒されてしまっている
 中学生になると教科数が増え、復習すべき範囲や準備すべきテストの内容が広くなります。科目・単元・宿題・ワーク・教科書・暗記物...と山積みになることで、「どこを先にやればいいか」がぼやけてしまうことが多いです。 ("勉強の仕方が分からない""何から手をつけていいかわからない"という悩みが、中学生・受験生の保護者・生徒で頻繁に上がっています。)

②目標設定が漠然としているため行動の方向性が定まらない  
「成績を上げたい」「受験に合格したい」という大枠の目標はあっても、「どこの教科」「どの範囲」「どの問題集・ワーク」で始めるかが具体化されていないと、手が止まりやすいです。文献・教育サイトでも、まず目標を小さく設定することの重要性が強調されています。

③自分の苦手や弱点が見えていない  
何から手をつければ良いかわからないのは、自分が"苦手な部分""つまづいている単元"が曖昧だから。どの単元が理解できていないかを特定できれば、そこから先へ進む道筋が見えてきます。

④勉強法・習慣がまだ定まっていない
 正しい勉強のやり方/習慣が確立されていないと、「とりあえず教科書を読む」「とりあえずワークをやる」など手探りになり、結局どれも中途半端で終わってしまうことが多いです。教育サイトで「教科別の勉強法」「目標設定+ルーティンづくり」が必須要素として挙げられています。

2. 「何から手をつけたらいいか」がわかるようになる具体的な方法 以下のステップを親子で相談しながら進めていくことで、「何から手をつけるか」の迷いを整理できます。
ステップ①:今日~1週間以内の"直近の課題・期限"を書き出す まずは「宿題」「提出物」「次のテストの日程」「リスニングなどの宿題」「ワーク何ページ」など、今すぐ期限が迫っているものをリストアップします。これが「優先順位をつける土台」になります。たとえば、「来週のテストで出る単元」「先生が強調していたところ」などを入れます。

ステップ②:苦手科目・得意科目を棚卸しする 苦手だと感じている教科・単元、理解できていない内容を洗い出す。親が一緒にチェックして、「これは基本から復習が必要」「ここは少し進めば大丈夫」など判断する。「苦手の単元」から手をつけることが長期的な成果につながります。

ステップ③:教科別・単元別にやるべきタスクを細かく刻む 例として、英語なら「単語20個復習」「文法ワーク1ページ」「長文読解1題」、数学なら「公式の確認」「計算問題基本20題」「応用問題1題」など、小さなステップに分け、それぞれに時間を見積もる。親子でこのリストを作ることで、「何をすべきか」が明確になります。

ステップ④:優先順位をつける 「重要度 × 緊急度」で整理。例えば「テストで絶対出る」「学校の先生が強調していた」「次すぐ演習できる」ものを優先させる。あとは「やっておきたいけど少し後でも大丈夫」なものは後回しにする。リストに番号をつけたり、色を使って目立たせたりすると視覚的にもわかりやすくなります。

ステップ⑤:時間を決めて"習慣ルーティン化"する 例:毎日放課後30分、帰宅後30分、寝る前15分など、どこでどれだけやるか決め、その時間まずは小さく確実に続ける。慣れてきたら時間を延ばしていく。親が「その時間は勉強モード」というルールを一緒に作ると継続しやすくなります。


3. 実具体例:中学生受験生Aさんの「何から手をつければいいかわからなくなった」ケース ステップ 内容 親の関わり方 期待できる変化

① リストアップ 直近のテスト範囲・宿題・提出物を書き出す
一緒に課題を確認・書き出させる 見える「やるべきこと」ができ、手が動き始める

② 苦手科目の棚卸し 英語の長文が苦手・数学の図形問題が弱い
親が話を聴いて、どこがつまづきかを整理する 苦手の原因が明確になり復習の方向性が見える

③ 教科別タスク分け
英語:単語, 文法, 長文;数学:計算, 図形 一つずつ小さく区切る手伝いをする 少しずつ手を動かす自信がつく

④ 優先順位付け
テストで出るもの→弱点→余力ある範囲 親子で「これがまず必要だね」と話す 時間を効率よく使い、成果が見えやすくなる

⑤ 習慣ルーティン 夕食後20分間は宿題・提出物中心
親もその時間見守ったり共に学習する 勉強する雰囲気が日常に根づき、迷いが減る

4. 続けることで育つ可能性と親の安心 取り組み 子どもに育つ力 親が感じる安心
①リストを作る習慣 やることを整理できる力・自己管理 子どもの"混乱"が見えるものになる
②苦手の見える化 弱点改善と克服への自信 無駄な時間を減らせた実感
③小タスク分け 継続力と小さな達成感 "やり始めた"ことに喜びを感じられる
④優先順位設定 時間配分力・目標思考 効率よく成果を出す見通しが立つ
⑤ルーティン化 習慣という強さ 親が指示出しなくても始められる安心感

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