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今日も頑張る小学生のお子様を持つお父さん、お母さんへ122

「子どもの眠りは、未来への投資。今こそ"学びのゴールデンタイム"を取り戻そう。」

「また朝起きられなかった...」「学校に遅刻しそうって、いつも慌ててる」「夜はゲームや動画ばかりで...」 そんな毎日に、あなたは心配と苛立ちを感じていませんか? それは当然のことです。 夜遅くまで起きている子どもは、体も脳も回復できていない状態で1日を始めなければなりません。すると、集中力は落ち、感情のコントロールも難しくなり、結果として勉強の習慣化や学校生活にも悪影響を及ぼしていきます。 でも大切なのは、「今の習慣を責めること」ではなく、「新しい生活習慣を一緒に作ること」です。

子どもの睡眠リズムを整えることは、単なる健康管理ではなく、「未来の学力・人間力への投資」なのです。 なぜ夜遅くまで起きると問題なのか?
理由は3つあります:
成長ホルモンの妨げになる
22時〜2時の間は「成長ホルモン」がもっとも分泌される時間帯。この時間に寝ていないと、身長だけでなく脳の発達や記憶の整理にも影響が出てしまいます。
脳の記憶定着が妨げられる
睡眠中、子どもの脳は学習した内容を"整理・記憶"しています。寝る時間が遅いと、この記憶の定着が不十分になり、学習効率が下がります。 朝のリズムが崩れると1日が崩れる
朝、すっきり起きられない→朝食をとれない→学校で集中できない→自信を失う...という悪循環に入ってしまうこともあります。

解決の方法とステップ では、どのようにして夜型の生活を見直し、朝型に整えていけばよいのでしょうか?
以下に現実的な方法をご紹介します。
1. 「夜の30分ルール」を始めてみる いきなり21時就寝は難しいもの。そこでまずは「今より30分早く布団に入る」ことから始めてみましょう。 たとえば、就寝が23時なら22時半に。慣れてきたらさらに前倒ししていきます。
2. 「朝型アクション」でご褒美をつくる 朝起きたときに楽しみがあると、起きる理由になります。 例: 起きたら好きな音楽を流す 特別な朝ごはん(小さなお菓子など) 親子の5分間ゲームタイム(トランプやじゃんけん)
3. 「ブルーライトカット」で自然な眠気を促す 夜にスマホやゲームを見ていると、ブルーライトの影響で脳が「今は昼だ」と勘違いしてしまいます。 就寝の1時間前からは以下をおすすめします: 部屋の照明を暗めにする デバイスはオフかナイトモードに 紙の本を読む or 絵日記を書く 4. 「家庭全体のリズムを整える」 子どもだけに早寝を求めるのではなく、家族全体で21時半〜22時には静かになる時間を作ると、子どもは自然と眠くなります。
5. 「記録と承認」で継続力を育てる 起床時間、就寝時間を記録し、それを親子で「見える化」するとモチベーションが上がります。 「今日は7時に起きられたね!すごい!」と声をかけることで、子どもは"できた体験"を積み重ねていきます。

具体例:小5男子・ゲーム好きのケース 夜11時までSwitchをしていたAくん。翌朝はなかなか起きられず、学校ではぼーっとしていることが多く、成績も下降気味でした。
そこで保護者が実践したのは以下の4ステップ:
① ゲームは20時までと約束(タイマーを使って見える化)
② 21時以降は「家族で静かに過ごす」時間に
③ 起きられたらカレンダーにシールを貼って"見える達成"
④ 朝ごはんに「好きなフルーツを1つ選べる」制度を導入 3週間後には、自分からゲームを切り上げて布団に入るようになり、朝も6時半にはすっきり起きられるように。 成績も少しずつ回復し、家庭内の会話も増えたとのことです。

未来への可能性:
睡眠と学力の黄金バランス
睡眠を味方につけることは、学力・集中力・体力・情緒安定、すべての土台を整えることにつながります。 特に小学生期は、「親が生活リズムを一緒に整えてあげる」ことが可能な貴重な時期です。 夜更かしに悩む今この瞬間こそ、未来の土台を整えるチャンスです。 焦らず、怒らず、あきらめず。少しずつの積み重ねが、子どもを「朝の光の中で学べる子」に変えていきます。

結びの言葉 「よく眠ることは、よく学ぶこと。今日の夜が、明日の未来をつくる。」

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